「まったく、皆勤賞が駄目になったーーーー!」

私は路上で叫んだ。

いや、叫びたくなるよね?
私は一人、制服を着た生徒一人も見かけず、学校への道を歩いていた。

………もう間に合わないと判断したから。

「でも……どんな夢を見ていたんだろう?」

そう、そんな時でも思ってしまう。
なんか、忘れてはいけないことだったような気がして………。

生まれ変わり………かぁ。

私がもし生まれ変わりっていうなら誰の生まれ変わりなんだろう?

………卑弥呼様?

てか、江戸時代じゃねぇ‼

じゃ、じゃあ小野小町……‼

………これ、願望。

「お前みたいなちんちくりんが?ありえねぇし、江戸時代じゃねぇ」

「何を思ってはったのか大体想像はつきますが、あきまへんよ?李狗はん」

ちょ、誰や!
第一声かました奴‼
しかもクスクス笑ってるし、第二声かました奴!

私は声がした方を振り向いた。

「ーーーっ!」

途端に何故か私は悲しくなった。
何故かは分からない。

だけど………

「この子やわ。………おそらくは生まれ変わり」

すると第二声をかましたらしい京言葉の男性……(?)が、私に顔を近づけガン見をしてくる。

一時すると顔を離し、
「駄目やわ、見えまへん」
と一言放った。