そのあばら家を龍星がみた限りでは、邪悪な妖気は感じ取れなかった。
悪気のない、無邪気な子供の霊なら確かにそこにいたが、それは「水子の霊」ではない。
女とは縁も所縁もない、病気で早死にした子供の霊だった。
聞けば居心地が良いのでそこに住み着いているという。
「本当に、悪戯を繰り返しているのですか?」
龍星が冷たい眼差しで問う。
「私が、嘘をついているとでも?!」
感情的に言って、女は再びさめざめと泣き出した。
悪気のない、無邪気な子供の霊なら確かにそこにいたが、それは「水子の霊」ではない。
女とは縁も所縁もない、病気で早死にした子供の霊だった。
聞けば居心地が良いのでそこに住み着いているという。
「本当に、悪戯を繰り返しているのですか?」
龍星が冷たい眼差しで問う。
「私が、嘘をついているとでも?!」
感情的に言って、女は再びさめざめと泣き出した。


