「龍星、今のは本当に毬なのか?」
帝がその背を見送りながら口を開く。
龍星は、返事もせずに立ち上がった。
「無礼をお赦しください。
取り急ぎ、確認したいことがございます」
龍星は少年の背を追って、そこを出て行く。
「無礼なんていつものことだろう」
誰にも居ない部屋で軽口を叩いた帝の顔は、しかし、幽霊でも見たかのように青ざめていた。
帝がその背を見送りながら口を開く。
龍星は、返事もせずに立ち上がった。
「無礼をお赦しください。
取り急ぎ、確認したいことがございます」
龍星は少年の背を追って、そこを出て行く。
「無礼なんていつものことだろう」
誰にも居ない部屋で軽口を叩いた帝の顔は、しかし、幽霊でも見たかのように青ざめていた。


