「あら、龍星がそんな表情出来るなんて知らなかったわ」
千が冷やかす。
龍星は得意の無表情で千を見る。
「そうでしたか?」
「妬けるな」
と、帝が真顔で口を挟む。
「どういう意味かしら?」
千が睨んで見せるが、すぐ吹き出した。
「でも帝、毬はまだ気付いてないのですよ」
「何に?」
「龍星殿の想いに、ですわ」
「お姉様!」
瞳の端で龍星を見つめ続けていた毬はその言葉で慌てて我に返り千を制した。が、千はまったく気にする様子なく話し続ける。
千が冷やかす。
龍星は得意の無表情で千を見る。
「そうでしたか?」
「妬けるな」
と、帝が真顔で口を挟む。
「どういう意味かしら?」
千が睨んで見せるが、すぐ吹き出した。
「でも帝、毬はまだ気付いてないのですよ」
「何に?」
「龍星殿の想いに、ですわ」
「お姉様!」
瞳の端で龍星を見つめ続けていた毬はその言葉で慌てて我に返り千を制した。が、千はまったく気にする様子なく話し続ける。


