砂糖菓子より甘い恋【加筆修正ver】

 龍星も毬の笑顔につられて笑い、そっと濡れた頬に唇を落とした。

 毬の耳まで朱に染まる。

「あの、えっと」

 甘さの漂う沈黙に耐え切れず、口を開いたのは毬のほうだ。

「私はどうしてこうも倒れるの?」

「それは俺も知りたいな。
 毬は何をしているときに倒れるの?
 さっきは何をしていたのかな?」

 龍星が優しく問う。