話し終えた帝は、もう話はないとばかりに唇を閉じる。
そのくせ、その瞳は悪戯を企んでいる子供のように輝いているからたちが悪い。
「夕べの話は?」
龍星は仕方なく口を開く。
「そんなに聞きたい?
人の秘め事を」
帝は一層瞳を輝かせた。
龍星は一歩も引かずそれを見る。
「仕方ないな。
特別だよ?」
帝は、大事な秘密を打ち明ける子供のように得意げに続けた。
「結局まだ、あの子が男か女か、実在するかどうかも分からないんだ。
夕べ、あの部屋に誰も居なかったからね」
「それは、どういう」
「さぁ?
楓も息を呑んでいたくらいだから。
事前に誰かに何かを告げての外出ではなかったらしいよ。
せっかく厳しい警護をかいくぐって夜這いに出かけたかいがなかったな」
帝はもう、楽しい話は終わったといわんばかりに興味なく答えた。
そのくせ、その瞳は悪戯を企んでいる子供のように輝いているからたちが悪い。
「夕べの話は?」
龍星は仕方なく口を開く。
「そんなに聞きたい?
人の秘め事を」
帝は一層瞳を輝かせた。
龍星は一歩も引かずそれを見る。
「仕方ないな。
特別だよ?」
帝は、大事な秘密を打ち明ける子供のように得意げに続けた。
「結局まだ、あの子が男か女か、実在するかどうかも分からないんだ。
夕べ、あの部屋に誰も居なかったからね」
「それは、どういう」
「さぁ?
楓も息を呑んでいたくらいだから。
事前に誰かに何かを告げての外出ではなかったらしいよ。
せっかく厳しい警護をかいくぐって夜這いに出かけたかいがなかったな」
帝はもう、楽しい話は終わったといわんばかりに興味なく答えた。


