歳は二人とも小学一年生くらいだ。


そして、その二人の母らしき人影が、二人から少し離れた場所のベンチにあった。


何か話しているようである。


そんな様子を二人は見つめて、母たちに背中を向けて、砂場でしゃがみ込んだ。


そして、女の子が口を開いた。


「このシール…あげる」


それはポケットから取り出された手帳の中に貼られた一つのシールだった。


ピンク色のうさぎのシールである。