春風ちゃんに言われて、ようやく中庭全体を見渡すと、一面が白銀に埋め尽くされていた。

 地面も木も草も壁も・・・・・・ん? 壁は元から白いか。

それらが、陽光を反射して、きらきらと煌き、雲の中に天使がいるような錯覚を与えてくれた。