森の守り姫



そして、また一人になる。


大きな学校に一人。


先生も一緒に下町まで行ってしまうため、私以外は誰も残る人はいない。


たまに、風邪などで急に行けなくなった人は数人いるが、今回は誰もいないと担任に聞いた。


もう慣れっこだが、淋しいなんて口が裂けても言えなかった。


弱みなんて見せたことないし、自分の家庭の境遇を話したこともなかった。