私の言葉にまどかがそう文句を言うのも無理はない。 なぜなら、私はこの学校に通い始めてから1度も下町に降りたことがなかったからだ。 必要最低限のものは学校で揃えれるし、わざわざ片道1時間以上もかかってまで降りたくはなかった。 「あ、今回もお土産よろしくね」 涼しげにそう言ってみせた。