「…言いすぎだったよね」


苦笑してそう言う遊磨の目は赤く腫れていた。


一人の間、泣いていたのだろう。


「確かに姫は頑固だし、冷たいけど、姫にだって抱えてるものがあるんだよね。まだ知り合って間もないのに、俺も頼良も深く追求しすぎたかも」


伽新羅は静かにそう言った。


辺りは人で賑わっているのに、2人の間だけは時間が止まったように静かだった。