夢乃はあの雨の日以来、遊磨とは話をしていなかった。 遊磨は気にはしているようだが、話し掛けにくいと言わんばかりの態度だった。 夢乃から話してくれるのを待っているようだが、いくら夢乃がそれに気付いたからといって遊磨に話し掛けるわけがない。 今までのように目の前を通っても目を合わせなかったし、近くに来ても気付いていないかのごとく、素知らぬ態度で過ごしてきた。