「もう身体大丈夫?」 「なんの話…?」 夢乃が伽新羅の質問に疑問をぶつけると、彼は驚いたかのように目を見開いた。 「自分で気付いてなかったの?姫、ストレスと寝不足と風邪で倒れたんだよ?」 俺が運んだの覚える?と、なぜか嬉しそうに言う。 夢乃が簡潔に覚えていないと言うと、伽新羅は残念そうにうつむいたが気を取り直したのか、すぐに笑顔になった。 そして、もう一度「大丈夫?」と優しく尋ねる。