「うっ…」 完全に相手の声が聞き取れた時、眠る前の頭痛がまた夢乃を襲った。 「どうしたの!?びしょ濡れじゃん!」 頭を抑えながら、自分の服を触ってみる。 相手の言う通り、自分はまだびしょ濡れだった。 まだ少しも乾いていないということは、あれから時間が経っていないということだ。