夢乃は屋上の扉の前の階段にゆっくり座った。 「へくしっ!」 垂れそうになった鼻水をすって、壁に寄り掛かる。 急に頭が鉛のごとく重くなった。 かと思うと、次はキーンという耳鳴りが響いて頭が痛くなる。 次第に身体がだるくなって吐き気を覚える。 気持ち悪くなって、うずくまりながら、最終的には倒れるように眠ってしまった。