この奏嶋高校の1年8組の今日の最後の授業は、学園祭に向けてのことだった。 夏休みがあけてすぐ、学園祭があるのだ。 そのクラスの代表者を男女1名づつ決めなくてはならない。 「立候補者はいませんかー?」 委員長はクラス全体にそう言った。 しかし、誰も手をあげる生徒はいなかった。