「今まで、いっぱい迷惑かけてごめん。今まで色々…今も助けてくれてありがとう。私はみんなに何もあげれないし、何あげればいいかわかんないけど、伽新羅たちがいてくれて、話し掛けてくれて、嬉しかった。私にいろんな大切なこと教えてくれてありがとう」 伽新羅は夢乃の頭を撫でた。 「俺は、もうもらったよ。姫が笑ってくれただけで、力になれてよかったなって思えたよ」 夢乃と伽新羅は顔をあわせた。 そして、同時に笑った。