「姫が言ったんだよ?猫にならなんでも話せるって」 そんなようなことを言った覚えはある。 確かに言った。 だが、それはその場しのぎの言葉であり、実際猫に相談などしたこともない。 伽新羅はあんな自分の言葉を真に受けて、猫を探してきたのだ。 そう思うと、なぜか笑えてきた。