無言の生活はもうだいぶ前から始まっていた。 両親の葬式は一応した。 親族だけでやる小さな葬式だった。 夢乃は泣くわけでも、悲しむわけでも、笑うわけでも、喜ぶわけでもなく、ただひたすらボーッとして何も考えていなかった。 一人で暮らす決意をしたのはその日だった。