「こんな私と初めて友達になりたいって言ってくれて、好きだって言ってくれたのに、 自分からわざわざ嫌われるようなこと言って、本当に今後悔してる。 今初めてちょっとあいつらのこと好きだって思えたのに…」 柄にもなく涙を流す夢乃の顔を安曇は額を持って無造作に押し上げた。 「嬉しかったんだろ?」 「うん」 「大切なんだろ?」 「…うん」 荒っぽく、ぐいっと夢乃の涙を拭うと安曇は苦笑した。