君の幸せ

小さな頃からお母さんがしてる指輪が
どーしても羨ましくて

無断で借りた結果 なくしてしまった

結婚指輪だったのに怒ることなく
私に指輪をくれた


それを思い出しながら
お母さんとよくきた川を眺めていた

が

指輪が外れて
まっ逆さま

落ちた


「うっそ…あたしなんで外したんだろ。」

橋のしたに降りて
指輪を探す

流れは無いものの不安になる

小雨

今にもざーっときそうな天気の中
私は
必死に探した


余りに夢中になって人の気配に気づいた頃には
すでに頭の上にタオルが乗っていた

はっとして
振り向いた


「何してるか知らないけど。冬だよ?」
「指輪落としちゃって」

「手伝うよ」

私は申し訳なくて断った

しかし

「雨酷くなってるし…ヤバイでしょ」

なにも言わず 探すのを手伝ってくれた
指輪を見つけてくれたのは

彼だった