大きな声で呼ばれて、あたしはつい立ち上がってしまった。 「なに焦ってんだよ」 「…え、あ……」 そうだった、今図書室にいて矢吹とご飯食べてたんだ…。 「呼んでんのに気づかねぇし」 「ご、めん…」 矢吹のこと考えてた、なんて言えるわけないし……。 「まあいいや。今日はなに命令すっかな……」