胡桃と初めて話したのは、美術の授業のときだった。 たまたま美術の授業の席が隣だった。 そのときはプリントを使う授業で、みんなが黒板に書かれていたことを板書していた。 ━━━カラン… 「……あっ……!」 隣から、なにかが落ちる音がした。 隣を見ると、胡桃が“しまった”とでもいうような顔をしている。