アイツと出会ったのは、高校二年に進級したときだ。 新しいクラスになり、みんなが騒ぎだす。 「きゃあぁぁぁ!あたし、悠くんと同じクラスだ!」 「毎日悠くんに会えるなんて嬉しい!!」 教室に入ると、女たちが次々にそう言い出す。 あー、うるせぇ…。 そして、ふと教室の窓側の席に視線を移したときだった。 アイツを、見たのは。