朋樹先輩は優しい。 それは中学の時から。 「さて、じゃあ帰ろっか」 「はい」 イスから立ち上がって歩きだす朋樹先輩の後ろをあたしはついていった。 「胡桃ちゃん、そこのカフェでいい?」 しばらく歩くと朋樹先輩に聞かれる。 「いいです、入りましょう」