「フッ…。今は来やすくのでも、いずれ俺のになるよ。じゃあ…王子様も登場しちゃったし、俺は戻るよ。またね胡桃のこと」


「は、はい……」


朋樹先輩は悠を一度睨むと、あたしに笑顔を向けて自分の教室へと戻っていった。


「胡桃」


「な、なに?」


「放課後、俺んちに寄れ」


それだけボソッと言うと、悠は自分の席に戻っていった。