夜は世界を支配した。
いつからかなんて覚えていない。
疲れてしまったのか それとも死んでしまったのか。
ずっと世界は眠ったままだ。
そんな孤独に満ち溢れる夜が続いても 闇色に染まる中空でまるで何事もなかったかのように変わらず君は輝いてみせた。
きらりきらりと 幾多に瞬くドレスを纏い それはもう嘘みたいに綺麗で。
相変わらず闇を地面に引きずり佇む僕の存在も嘘のようだ。

人々は淡い光を求め身を寄せた。
夜に溶けてしまうのが怖いのだろう。
しかし そんな情景を嘲笑うかのように 君は瞬くそれらを地に落としてみせた。