「固形燃料だったんだって。前世が! こんなこと、誰にも言っちゃダメだよ」

「………………」

 ………………………………

「あ! 疑ってるぅ。ほんとなんだよ。夢にね、私が出てきて言うの、あなたの前世は固形燃料だって」

「そう……か」

 そういえば、忘れてた。

 いずみは、天然だということを………変な考えしなければよかった。

「そうなんだよ。でもね、これはゆーちゃんだから教えたんだよ」

 大事な人に知ってって欲しかったんだといういずみの呟きは、風にさらわれて俺の耳には、届かなかった。