「えっとね……私ね……こ、こ――」

 この後に続くセリフは、状況から考えると恋に落ちちゃったのだろうか。

 しかし、知っちゃったと文脈的には、そぐわない気もするが緊張の為に思考回路がマヒしかかっているのだとすると説明がつく。

 まあ、相手がおかしなやつでなければ応援してやろう。

 それが幼馴染としての勤めだ。

 ああ、川面がどんどん輝きを失っていく。

 これは、太陽が沈みかけているせいか、それとも俺の気持ちが沈んでいるためか……

 どちらにしても、今はいずみの言葉を聞こう。