夕日が差し世界を刹那の間、赤く染め上げる。


 夕焼け色に染まった川原には、俺と幼馴染のいずみしかしなかった。


 だが、俺達の間に会話は無く、沈黙がそっと付き添っている。


 この重苦しくも無く、かといって無意味な沈黙でもない、この緊張によってのみ生まれる沈黙が心地いい。