「お母さんに、お客さんよ。」
「私にかい?」
「そう。望くんっていうの。」


「こんにちは」と俺はシズさんに
挨拶をすると、シズさんも挨拶を
返してくれた。


「あ…あんたは…!」


すると、シズさんは、マチさんを
見ると、目を丸くして驚いた。


「お母さんどうしたの?
 マチの顔に何かついてる?」


おばさんは、何も知らないような
感じで、そう言った。


「マチ…?今マチって言ったね?
 あんた、本当にマチかい!?」
「は、はい。」
「お母さんの妹と、私の娘の
 名前、同じなのよ。マチって。
 なんでマチにしたのか忘れたけど。」


シズさんは、驚いた表情のまま
しばらく唖然としてた。