セピア色の境界線




「マチさんは、亡くなったんですか?」
「そう。私もよくわからないんだけど。
 どうしてそんなこと聞くの?
 何かあったの?」
「いや…それは…。あの、
 シズさんに、会えませんか?」
「え…いいけど。日曜日に
 久しぶりに家に遊びに
 来る予定だから、その日に
 来たらどうかしら。」


玲奈のお母さんが、親切に
そう教えてくれた。
しかし、今日は重大なことが
わかった。
玲奈の親族に、「川島マチ」は
存在していたこと、
そして、もうマチさんは
既に亡くなっているということ。

しかし、玲奈のお母さんは
何故、マチさんと血のつながりが
あるのに、玲奈のことを忘れたり、
マチさんを自分の娘だと
思い込んだりするのかは、謎である。
しかし、シズさんに会ったら
何か変わるかもしれない。