俺と悟は、本日二回目の
登校。もう玲奈がいないと
わかれば、授業どころではない。
俺たちにとって、一大事である。
「望、悟、二人して、再登校か?」
「やかましい!」
クラスメイトの友人が
からかってきたが、
軽く流した。今は、
それどころじゃない。
今は丁度、お昼休みの時間だ。
教室には、先生もいないから
セーラー服で目立つマチさんも
中に入れる。
「あ、マチおはよう!
遅刻なんて、珍しいね。
…てか、なんでセーラー?」
「あ、あの…」
マチさんに突如話しかけてきたのは、
玲奈と一番仲がいい女友達の
佐伯さんだ。
「ほんとだ。セーラー服
とかいいなー。
マチ度胸あるねー。
先生に見つかったら
怒られるよー。」
「マチ、お昼食べようよ。」
おかしい。クラスメイトが
マチさんを見て、元から
友達であったような
態度をとっている。


