セピア色の境界線




「ごめんなさい。」


わずかな沈黙のあとに
玲奈がそう一言言った。


「そうだよな。ごめんな。
 急に変なこと言って。」
「ううん。悟は悪くないよ。
 ありがとう。言ってくれて。」
「俺はお前に伝えたんだ。
 次は、玲奈が望に
 伝える番だろう?」
「でも…」


振ってしまったから、
玲奈も躊躇っている。
そんな玲奈に悟は言う。


「早くしないと、マチさんに
 取られちまうぜ。」
「…でも悟は」
「俺はいいんだ。玲奈が
 幸せになってくれたら。」
「悟…ありがとう。」


玲奈も、悟から勇気を
貰って、決心した。
今日、絶対に帰りに
告白しようと。