いくら調べても、帰る方法は
一向に見つからない。
諦めるしかないのだろうか。


「私、一端諦めます。」
「え?」
「これ以上皆さんに、
 迷惑をおかけする
 わけにはいきませんので。
 それに、自然に見つかる
 かもしれません。」


どうにかして助けてあげたいが
どうしても無理な問題だ。
今は、マチさんの言う通りに
時の流れに乗るしかないようだ。
いつか突然手掛かりが
見つかるかもしれない。


「よし。マチさんか帰れるまで
 俺たちが責任を持って
 お世話します!」
「ありがとうございます。
 お世話になります!」


こうして、引き続き玲奈の
家で、マチさんを
預けることにした。