セピア色の境界線




「信じてもらえて、良かった。」
「で…君、名前は?」
「あ、高木玲奈です。玲奈。」


未来人らしい名前ね。
だなんて、感心された。
玲奈だなんて、
至って普通の
名前だと思うが、
やはり昔の人から
聞いたら、
そう思うのだろうか。


「それで、マチはどうやって
 この時代に戻れるんだ?」
「…それがわからなくて
 ずっと苦労していたの。
 挙句の果てに何故か私が
 こっちの時代に飛ばされるし…。」
「玲奈ちゃん、自分で、
 この時代に行きたいから
 来たわけじゃないの?」


シズさんが、真面目な顔で言う。
まさか、私が時間旅行がしたいと
言って、タイムマシンで来たとでも
思い込んでいるのか。
とんでもない。
私は早く帰りたいところだ。