セピア色の境界線




夢なら早く醒めてほしい。
冗談じゃない。
何故私が昭和時代に
タイムスリップしなければ
ならないのだ。


「わかった!これって
 ドッキリでしょ!?
 ねえ、そうよね!?
 ドッキリでしたー!
 って、言ってスタッフが
 出てくるのよ!
 あの番組なら、私も見てるわよ!」
「…シズさん、この女は何を
 言っているんだろう。」
「私にも、よくわからないわ。」


なんだか虚しくなってきた。
ドッキリではないと、わかった以上
考えることは、ただ一つ。


「どうやったら、元の時代に
 戻れるの…。」
「頭でも、打ったんじゃないのか?」
「そうかもしれないわね。」