「はじめまして。
美愛さんとお付き合いさせていただいてます。
広瀬明良です。」
はっきりと言った明良は、
今まで見たことのないかっこよさがあった。
いつも格好良いんだけどっ。
あっ、見とれてる場合じゃない!
私も挨拶しなきゃ。
「佐々木美愛ですっ。
よろしくお願いします。」
慌てて言った私に、
明良のご両親は
「「よろしくね、美愛ちゃん。」」
とにっこり笑ってくれた。
「まぁ、堅苦しい挨拶はこのへんにして。
そろそろ行きましょうか。」
優しそうな笑顔を見せた明良のお母さんは、明良とそっくりだった。
「お願いします。」
振り返ると満面の笑みのお母さんがいた。
お父さんも楓も笑ってる。
「んじゃ、行くか。」
そう言って笑った明良にまたどきっとした。
白の生地に黒のロゴが入ったTシャツに、薄い水色の上着、濃い青のジーパンで爽やかなイメージだった。
いつもと違う雰囲気にまたドキドキしてる。
いつもより髪の毛が整ってる気がした。
やばい。
かっこよすぎだよ。
手を振る3人に振りかえしながら車は走り出した。
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