そして、待ちに待った土曜日。
昨日はなかなか眠れなかったー。
眠いはずなのに目はぱっちり覚めていて。
朝だって、いつもより早く起きちゃった。
お母さん達は、
車で迎えに来てくれる明良と明良のご両親に挨拶するらしく、
身だしなみを整えていた。
私はというと・・・
昨日
3人で試行錯誤してやっと決まった服に身を包み、
玄関でそわそわしていた。
「お母さーん。
やっぱり変かなぁ?」
バルーン型になっている薄いピンクのワンピースに
短めのレギンスをはいて
お気に入りのネックレスに可愛い感じのスニーカー、ワンピースに合わせたカーディガンを羽織った。
今日は暖かいし、
こんなかんじで大丈夫だよね?
「どれどれー?」
バタバタとやってきたのは、
大人っぽいロングスカートを履いたお母さん。
いつもはスカートなんか履かないのに・・・。
「うん。
可愛いじゃない。」
その言葉に慌てて来たのはお父さん。
「そ、そんな格好でいくのか。」
「はいはいはい!
お父さんは黙ってて。
お姉ちゃん可愛いよ。
似合ってる。」
後ろで呆れてた楓は、
お父さんを押しのけて笑った。
「そう?ありがとう」
妹に褒められると、なんだか照れくさいね。
ピンポンーーー
インターホンが鳴り響く。
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