「明良って呼んでるの!?」


「え、うん。」



「俺がなんだよ。」



見上げると明良が腕を組んで立っていた。




「わっ、張本人!」



「おまえらのことだ。
まーた、ろくでもない話してたんだろ。」



呆れながら2人を見下ろす明良。



「うん!
広が2年の時に、美愛のこと相談してきた話」



堂々と言っちゃう実。

さ、さすが。




「え!

言ったの!?」


大きくなる明良の声。


「「うん」」


綺麗に揃った声にへなへなとしゃがんだ広は、
私に近付いた。



「美愛、聞いちゃった?」

「あ、・・・うん。」




「わぁ〜。まじかよ〜。」

机に突っ伏す明良。




いきなりバッと顔をあげ、由佳里と実を睨んだ。



真っ赤。


そう思ってる私も、きっと真っ赤。




でも2人はそれには全く反応せず、



「「美愛!?」」

と叫んだ。







そこかいっ!








「いーなぁ、ラブラブで。

んで?旦那は何用よ?」



だ、旦那って///



「お前らには関係ありませんー。







美愛、今度一緒に遊園地行かない?」



遊園地?


「父さんがもらってきたんだけどさ。
どう、かな?」


「い・・・行く!」



「よかった。
じゃあ今度の土曜日でいい?

送り迎えは父さんと母さんがしてくれるらしいから。」



うっそー!
お父さんとお母さんに会うの?