あの夏祭りのあった夏休みも終わり、私達は始業式を迎えた。



「おっはよー!」



元気な声で挨拶してきたのは由佳里。


「あ、おはよ。」



「おはよー。
美愛、由佳里。」



続いて実も御登場。



「「おめでと!」」

二人は顔を見合わせてから、私に笑顔で言った。






「あはっ、ありがとう。
実もね。」



実は夏休み中に告白されて、付き合うことになったみたい。


1こ下の後輩だって。




「今度、トリプルデートしよーよ。」


由佳里、凄く嬉しそう。

いい考え!




由佳里の提案により、卒業したら皆で行くことにした。



「やーっぱり、くっついたね!」


うんうんと2人は頷き、私を見る。






「ずっと不思議だったんだけど。
2人は、なんでそんなに自信満々なの?」


由佳里が、ニヤっと笑って話し出した。







「前にさ、広から相談うけてたんだよね。」


ん?

「相談?」







「うん。
元々同じ小学校だったし、仲良くてさー。


2年の時にね?
隣にいると楽しくて、手が触れたときは顔が熱くなったんだけど。
これって、好きってことなのかな?ってね。」




・・・・え、うそ。


うそでしょ?




「私ら、
広はモテるのに、誰とも付き合わない理由を知りたくてさぁ。

いろいろ聞いたらそんなことを言われたわけ。」


実もニヤニヤ笑ってる。





「そう、なんだ。

明良が・・・。」




その言葉に、2人は勢いよく私を見た。



「明良!?」