広の匂いが鼻をかすめ、
唇が温かい。








え?




・・・キ、キス?








「涙、止まったろ?」


意地悪な笑顔を見せる広。

その頬は、赤かった。












・・・あれ?
今、気付いた。









「・・・なんだよ。」




更に真っ赤になった。


広、照れてる。



可愛いっ!









「広、背伸びた?」


「あ、ほんとだ。
・・・美愛が、小さい。」










小さいって!・・・ってええ!?


「今!美愛って・・・」



「だぁーーーーーーーーー!!」





?!


何っ?!










「はずかしい!


帰ろ!」



そう言って私の手を握り歩きだす。








「・・・明、良?」








「ん?・・・・・・え!?」




「好き。」