「広、図書委員なんて意外だね。
体育委員とかなのかと思った。」
ドキドキを紛らわすように話す。
本当は、広の方を見るのもやっとなんだけど。
ふぅ。
へ、平常心、平常心・・・。
まぁ。
話したいことだったっていうのもあるんだけどね。
「ん〜?
あぁ。
じゃんけんで負けたんだよ。
俺、佐々木の言うとおり体育委員希望だったし。」
ニッて笑いかけられる。
わ・・・・。
かっこいい。
爽やかすぎるよ、広。
ドキドキしちゃうじゃん。
「私もじゃんけんで負けた〜。」
笑いながら、なんとか会話をする。
へ、平常心、平常心。
落ち着け、私!
「まじか!
同じじゃん。」
・・・・・・神様。
じゃんけん負けさせてくださって、ありがとうございます。
こんな間近で、こんなカッコイイ広が見れて。
私は幸せ者です。
委員会が終わるまで、
私達はずっと話してた。
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