やってきたのは、3階の踊り場。
うぅ。
ここにはあんまり来たくなかったんだけどなぁ。
階段に座ると、
横に座った由佳里にガシッと肩を捕まれた。
?!
なにっ!
怖がった私だけど。
力強さとは逆に、悲しさが混じったような心配した表情に、
私は静かになった。
「・・・・嘘でしょ?」
え?
掠れた声しか出なかった。
「ぼーっとしてたなんて。
嘘だよね?」
何で、わかるの?
驚く私に。
由佳里は優しく言った。
「何があったの?
さっき美愛を呼んでた加藤さん?」
あ・・・・気付いてたのか。
私は静かに口を開いた。
その間、2人は黙って聞いていた。
ーーーーーーーーー・・・・・・
話し終わると。
実は頭を撫でながら、
「大変だったんだね。
今も美愛は混乱してるんだよね。」
と、優しく呟いた。
どして?
「どうしてわかるの?」
驚きのあまりそう聞いた私に。
2人は顔を見合わせてから、こう言った
「「親友だからだよ。」」
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