食事を大体終え、
他愛もない話をしていると
携帯のバイブ音が聞こえた
「ん?
・・・あ。私だ」
バックからあさりだしディスプレイを見ると
『由佳里*』
の文字
「はいはーい」
『今どこ?!』
「・・・・・・はい?」
思わず携帯を耳から離す
『そろそろ時間なんですがー!』
あれ?
ふと見上げると時計は1時を指そうとしていた
「あ・・・ ごめーん!」
電話を切ると、もう用意が出来た様子の明良
お互い若干渋々ながらに席を立った
そのままお店を出ようとする明良
あ、あれ?
「明良、お金・・・」
「ん? もう払ったけど?」
確かにそうだよね
・・・って、そうじゃなくて!
「私、払ってない」
そうだよ・・・
一円も払ってない
「いーんだよ。それくらいおごらせろ
それに・・・
俺は、
もうお代はいただいたし。」
・・・はい?
ポカーンとしてると
グイッと引き寄せられた
ーーーチュ
唇が離れると同時に
「・・・ごちそうさま」と囁かれる
「え・・・・・・?」
キス?
.

