〜明良version〜



・・・にしても。


さっきから俺の隣への視線が凄い。



『おい、見ろよ』
『うわっ。まじ可愛い』

『ナンパする?♪』
『バカ。隣に彼氏いんだろ。』



ジロジロ見てんなし。

徐々に不機嫌になってく俺。


「明良?どうかした?」



不安そうに俺を見つめる美愛。


はぁーーー。
どうして、こうも俺の姫様は理性を崩させるかなぁ。


会うたびに俺はこの理性と戦う羽目になる。


無性に抱きしめたくなって、キスしたくなって、俺だけのものにしたくなる。



もちろん、キスはあの初デート以来してない。

・・・と、言いたいとこだが

俺の理性はもろいらしい。


「なんでもないよ。」

そう答えながら、自分の理性と戦っていた。





「あ!これ乗ろう!!」