歩き始めると、痛い視線


『ねぇ、あの男の子達かっこよくない?』

『まじだぁ♪もろ好み』


『でも、彼女いるじゃーん』
『まじ、残念〜』



挑発的な言葉に反応する私。


こそこそと話す声も聞こえちゃうのは、

その挑発にムカッときちゃうのは、

ひょっとして私だけ?



他の皆を見ると、腕組んだり、手繋いだりしてる


・・・なーんだ、皆もか。



「俺らも、手繋ぐか?」


安心したところで愛しい声

見上げると、真っ赤だった

「明良、顔赤いよ?」



『うっせ!』
そう言いながら優しく繋いでくれた手が


嬉しくて仕方がなかった