観覧車から出ると冷たい空気が私達を包んだ


「うわ〜、寒っ」

暖かいと思って厚着をしてなかったせいか、一段と寒く感じた


「ん」

ふわっ



「・・・・へ?」

明良の声と共に暖かいものが私を包んだ


何・・・・?

肩に感じるそれをみると
水色の上着があった



明良を見ると上着はなく、黒のTシャツのみだった


「・・え、明良・・・・これ?」

「寒いんだろ?着てろよ」

いや・・・・そうもいかないよっ


「明良が寒いじゃんっ」


「俺は今暑いから大丈夫!」



『男をなめんなよ?』


そういって笑った明良に、私はまたときめくのだった