「千春!」

大好きな親友の声

「杏奈!」

橋本杏奈(はしもとあんな)
彼女は、中学からの大親友。

「クラス見た?」

「まだぁー」

軽く話しながら、クラス分けを見に行った。

「あっっ、私A組。杏奈は?」

「残念…離ればなれ(泣)。B組だ」

「そっかぁ~(泣)。でもお隣さんだし(笑)」

私達は、ゆっくりと自分達のクラスに向かった。
隣どうしだから、道のりは、ほぼ一緒だけどね。



杏奈と私は、クラスのドアの前に立って、
大きく深呼吸した。

「んじゃねー」

杏奈が、B組に入ったのを確認してから、

ガラガラ…

私も、A組に入った。

黒板の座席表を見つめて自分の席に
腰を下ろす。

鞄を机の横に掛けて、隣の席をちら見

ショートヘアの女の子と目があった。

「はじめまして!私、由実。神田由実(かんだゆみ)
東中出身だよ!よろしく」

すかざす自己紹介してくれた。

「はじめまして!私は、吉野千春。北中出身だよ!
こちらこそよろしく」

いい感じで友達が出来た。