きよ兄が照れた顔で
見てきた
こんな顔…
みたことない
まさか
「先週、彼女ができました!
いや〜、言わなきゃと思いながらタイミングが…ねっ…」
え…
今、なんて…
彼女?
わたしは混乱してよくわからなかった
今すぐ消えたい
「そーいえばさ、今日から…」
きよ兄は、話し始めた
が、今はそれどころじゃない
「きよ兄ごめん。話しはまた夜聞く
わたしも遅刻しちゃうから!
お弁当そこに置いていくね」
そう言ってダッシュで
きよ兄の家を飛び出した
「ちょっと、待っ」
呼び止めようとしたが
聞かない
わたしは自分の家に戻り部屋にいって
ベッドに突っ伏した

